中山競馬場　ダート1800m　種牡馬成績

中山競馬場　ダートコース

コース平面図

コースデータ

中山競馬場ダートコースは起伏に富んでおり、高低差が最大で4.5m。JRA全10場の中で最も高低差のあるコースです。

１～２コーナー中間にかけて緩い上り坂。そこから2コーナー出口まで緩い下り坂。向こう正面入口から半ばまで急な下り坂。そこから4コーナー手前まで緩やかな下り坂。ゴール前約200mまでは平坦。そこからは、残り200mで2mを駆け上がる急坂が待ち受けています。

1周距離は1493mで中央4場で最も小回り。最後の直線は308m。ダートコースの大きさは中央4場で本も小さく、ローカル競馬場よりも少し大きいくらいです。

中山競馬場のダートは砂が重く時計がかかるため、先述の高低差とも相まってパワーがかなり要求されるコースです。よって、トップスピードの高さや瞬発力の要求度は他場よりも低いようです。特に冬場は乾燥しやすいので、この傾向に拍車がかかりやすくなります。

中山競馬場　ダート1800m

高低断面図

スタート地点は、4コーナーの出口。スタート後、1コーナーまでの約600mで約4mを駆け上ることと、コーナーを4回通過するからか、ペースはそれほど上がらないコース。

全体的に見て有利な枠は5～8枠。内枠は包まれやすいからなのか、5～8枠と比較すると勝率・連対率・複勝率がガクンと落ち込みます。ただしある枠は特定の条件で「買い」となります。それは後述するのでお楽しみに。(^_^)

ペースが上がりにくいのは先述した通り。そのためか、脚質的には、逃げ・先行馬が有利です。

枠番別成績

下表は、中山競馬場ダート1800m、2018年～2022年の枠番別成績です。

	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
1枠	62	65	59	863	1,049	5.9%	12.1%	17.7%	63	69
2枠	85	64	68	919	1,136	7.5%	13.1%	19.1%	120	86
3枠	58	85	78	973	1,194	4.9%	12.0%	18.5%	55	58
4枠	91	72	68	1,023	1,254	7.3%	13.0%	18.4%	61	53
5枠	81	107	99	1,013	1,300	6.2%	14.5%	22.1%	57	80
6枠	113	83	101	1,032	1,329	8.5%	14.7%	22.3%	74	71
7枠	92	115	112	1,030	1,349	6.8%	15.3%	23.6%	58	92
8枠	103	96	99	1,058	1,356	7.6%	14.7%	22.0%	77	73

中山競馬場ダート1200mと同じく、全体的に1～4枠より5～8枠の成績が良いことがわかります。

注意点は2枠の勝率と単回値。両隣の1枠と3枠のそれを見比べてもその高さがわかると思います。サンプル数が十分なので偶然の数値ではないと思われます。

内過ぎず外過ぎずというほど良い枠順が関係しているのでしょうか？これについては、後ほど考察していきたいと思います。

外枠が有利なのは、砂を被りにくいという大きな利点があるからだと思われます。(←あくまでシロウト見解です(^_^;))

脚質別成績

下表は中山競馬場ダート1800m、2018年～2022年の脚質別成績です。

脚質	1着	2着	3着	4下	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
逃げ	164	106	78	437	20.9%	34.4%	44.3%	153	124
先行	363	367	318	1232	15.9%	32.0%	46.0%	151	152
差し	121	170	220	3133	3.3%	8.0%	14.0%	50	58
追込	12	25	51	3049	0.4%	1.2%	2.8%	9	17

中山競馬場ダート1200m同様に、圧倒的に逃げ・先行馬が有利です。このコースでも、差し・追込馬の出番はほとんどありません。逃げ・先行馬を中心に予想を組み立てるのが良さそうです。

枠番別脚質別成績

ここまでの検証で中山競馬場ダート1800mは、外枠と逃げ・先行馬が有利ということが分かりました。ここまでで、枠番では5～8枠の外枠が有利。脚質は逃げ・先行馬が有利ということが分かりました。

ここまでの考察を総合して、外枠の逃げ・先行馬が有利なのか。枠番別成績を脚質ごとに細分化してみましょう。

枠番	脚質	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
1枠	逃げ	20	11	11	68	110	18.2%	28.2%	38.2%	152	107
	先行	22	23	22	89	156	14.1%	28.8%	42.9%	165	169
	差し	15	23	19	335	392	3.8%	9.7%	14.5%	47	59
	追込	4	5	5	364	378	1.1%	2.4%	3.7%	11	25
2枠	逃げ	22	9	10	64	105	21.0%	29.5%	39.0%	261	181
	先行	39	28	23	94	184	21.2%	36.4%	48.9%	259	231
	差し	23	22	30	369	444	5.2%	10.1%	16.9%	139	72
	追込	0	3	5	381	389	0.0%	0.8%	2.1%	0	10
3枠	逃げ	12	19	5	56	92	13.0%	33.7%	39.1%	120	111
	先行	27	35	31	136	229	11.8%	27.1%	40.6%	113	117
	差し	13	29	32	387	461	2.8%	9.1%	16.1%	26	53
	追込	1	1	7	375	384	0.3%	0.5%	2.3%	33	14
4枠	逃げ	24	12	13	54	103	23.3%	35.0%	47.6%	186	126
	先行	47	40	26	138	251	18.7%	34.7%	45.0%	144	122
	差し	17	15	24	423	479	3.5%	6.7%	11.7%	40	37
	追込	1	3	3	395	402	0.2%	1.0%	1.7%	2	9
5枠	逃げ	24	18	11	57	110	21.8%	38.2%	48.2%	125	109
	先行	42	65	46	157	310	13.5%	34.5%	49.4%	103	175
	差し	10	19	29	392	450	2.2%	6.4%	12.9%	51	53
	追込	2	2	10	396	410	0.5%	1.0%	3.4%	7	21
6枠	逃げ	33	5	10	47	95	34.7%	40.0%	50.5%	132	92
	先行	63	49	51	187	350	18.0%	32.0%	46.6%	189	150
	差し	11	22	33	410	476	2.3%	6.9%	13.9%	33	57
	追込	1	6	5	376	388	0.3%	1.8%	3.1%	4	11
7枠	逃げ	9	20	15	47	91	9.9%	31.9%	48.4%	71	153
	先行	60	67	57	207	391	15.3%	32.5%	47.1%	119	136
	差し	19	25	29	409	482	3.9%	9.1%	15.1%	43	102
	追込	1	0	7	349	357	0.3%	0.3%	2.2%	0	13
8枠	逃げ	20	12	3	40	75	26.7%	42.7%	46.7%	178	115
	先行	63	60	62	222	407	15.5%	30.2%	45.5%	160	147
	差し	13	15	24	399	451	2.9%	6.2%	11.5%	25	34
	追込	2	5	9	383	399	0.5%	1.8%	4.0%	16	31

ちょっと大きい表ですが、ご覧ください。

全体的に見ると、枠番では4～8枠の成績が良く、外に向かうにつれて良い成績となっています。ここでも中山競馬場のダートコースは外枠が有利のようです。

注意点は、１～3枠は先行馬、４～8枠は逃げ馬のほうが良い成績であるということ。中山競馬場ダート1200mでもそうでしたが、特に6枠の成績が他の枠よりも抜けているので、人気薄の逃げ馬が入ったら面白そうです。

脚質では、やはり逃げ・先行馬が有利だということが分かります。中山競馬場のダートは砂が重いことや、アップダウンが多いこともあり、ある程度前のポジションを取らないと上位には食い込めないということでしょう。

種牡馬別成績

下表は、中山競馬場ダート1800mにおける、2018年～2023年4月16日の種牡馬別成績です。勝ち星順に20位まで挙げてみました。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
キングカメハメハ	29	31	15	166	241	12.0%	24.9%	31.1%	147	77
クロフネ	27	21	24	174	246	11.0%	19.5%	29.3%	85	86
ゴールドアリュール	25	16	16	160	217	11.5%	18.9%	26.3%	164	93
ヘニーヒューズ	23	28	24	160	235	9.8%	21.7%	31.9%	102	92
ハーツクライ	22	22	19	175	238	9.2%	18.5%	26.5%	71	70
シニスターミニスター	21	27	15	144	207	10.1%	23.2%	30.4%	92	97
パイロ	18	22	14	126	180	10.0%	22.2%	30.0%	52	71
キズナ	17	6	9	94	126	13.5%	18.3%	25.4%	174	91
ホッコータルマエ	17	9	12	107	145	11.7%	17.9%	26.2%	93	90
アイルハヴアナザー	17	29	21	226	293	5.8%	15.7%	22.9%	131	76
ブラックタイド	17	12	17	128	174	9.8%	16.7%	26.4%	79	133
ドゥラメンテ	16	10	6	88	120	13.3%	21.7%	26.7%	70	58
ルーラーシップ	16	19	11	224	270	5.9%	13.0%	17.0%	66	64
オルフェーヴル	15	17	20	155	207	7.2%	15.5%	25.1%	42	88
エスポワールシチー	15	13	7	95	130	11.5%	21.5%	26.9%	114	119
スクリーンヒーロー	14	16	19	109	158	8.9%	19.0%	31.0%	58	70
ヴィクトワールピサ	14	10	12	139	175	8.0%	13.7%	20.6%	67	51
ロードカナロア	13	8	7	109	137	9.5%	15.3%	20.4%	64	56
ジャスタウェイ	13	10	18	149	190	6.8%	12.1%	21.6%	35	44
ドレフォン	11	6	4	69	90	12.2%	18.9%	23.3%	101	84

上位はダートの総合ランキングでも上位に顔を見せる種牡馬ばかり。キングカメハメハ産駒は、複回値以外は平均して数値が高く、中山競馬場ダート1800mでは鉄板級でしょう。

あと、気になるのは、連対率・複勝率の高いヘニーヒューズ、勝率・単回値の高いキズナという感じでしょうか。

では、勝率順に並べ替えたものを上位20位まで表示してみましょう。

種牡馬別成績　勝率順

下表は、中山競馬場ダート1800mにおける、2018年～2023年4月16日の種牡馬別成績を勝率順に並べ替えたものです。50戦以上を対象といたしました。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
キズナ	17	6	9	94	126	13.5%	18.3%	25.4%	174	91
ドゥラメンテ	16	10	6	88	120	13.3%	21.7%	26.7%	70	58
ディープインパクト	11	4	3	71	89	12.4%	16.9%	20.2%	86	57
ドレフォン	11	6	4	69	90	12.2%	18.9%	23.3%	101	84
キングカメハメハ	29	31	15	166	241	12.0%	24.9%	31.1%	147	77
ホッコータルマエ	17	9	12	107	145	11.7%	17.9%	26.2%	93	90
エスポワールシチー	15	13	7	95	130	11.5%	21.5%	26.9%	114	119
ゴールドアリュール	25	16	16	160	217	11.5%	18.9%	26.3%	164	93
クロフネ	27	21	24	174	246	11.0%	19.5%	29.3%	85	86
ゴールドシップ	6	3	5	42	56	10.7%	16.1%	25.0%	105	80

上表は中山競馬場ダート1800mの種牡馬成績を勝率順にソートしたものです。サンプル数確保のため、50戦以上していることを条件としています。単勝や1着固定狙いのときに、ぜひご参考になさってください。

意外なのは、上位に現役時代芝で活躍した種牡馬が多いこと。この中で、キズナ産駒は勝率・単回値ともに高い数値を出しており、単狙いや1着固定狙いに良いのではないでしょうか。

ドゥラメンテ・ディープインパクト・ドレフォン産駒は、人気になりやすいのか、単回値・複回値は低め。食指が動くまでには至らないようです。

他にはキングカメハメハ産駒が平均して高い数値。キングマンボ系種牡馬の産駒は、中距離ダートが得意なことが多いので、覚えておいて損はないと思います。

他に気になるのは、エスポワールシチー・ゴールドアリュールあたりでしょうか。

種牡馬成績　連対率順

下表は2018年～2023年4月16日の種牡馬別成績を連対率順に並べ替えたものです。50戦以上を対象といたしました。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
キングカメハメハ	29	31	15	166	241	12.0%	24.9%	31.1%	147	77
シニスターミニスター	21	27	15	144	207	10.1%	23.2%	30.4%	92	97
リオンディーズ	6	9	2	49	66	9.1%	22.7%	25.8%	95	73
パイロ	18	22	14	126	180	10.0%	22.2%	30.0%	52	71
ヘニーヒューズ	23	28	24	160	235	9.8%	21.7%	31.9%	102	92
ドゥラメンテ	16	10	6	88	120	13.3%	21.7%	26.7%	70	58
エスポワールシチー	15	13	7	95	130	11.5%	21.5%	26.9%	114	119
クロフネ	27	21	24	174	246	11.0%	19.5%	29.3%	85	86
スクリーンヒーロー	14	16	19	109	158	8.9%	19.0%	31.0%	58	70
ゴールドアリュール	25	16	16	160	217	11.5%	18.9%	26.3%	164	93

上表は馬連の軸を決めたいときに、ぜひご参考になさってください。

連対率順ではキングカメハメハ産駒がトップの成績。複回値以外は水準値をクリアしているので、馬連の軸としていかがでしょうか。

シニスターミニスター・パイロ・ヘニーヒューズ産駒は人気になりやすいのか、勝率・連対率・複勝率と比較して、単回値・複回値が低め。これらの産駒を馬券に組み込むときは、お財布の中身と相談して購入点数を決める必要がありそうです。(^_^;)

実は、ゴールドアリュールの次点の種牡馬に高単回値の種牡馬がランクインしているのですが、これについては後日、掲載することといたします。お楽しみにお待ちください。<(_ _)>

種牡馬成績　複勝率順

下表は2018年～2023年4月16日の種牡馬別成績を複勝率順に並べ替えたものです。50戦以上を対象といたしました。

種牡馬名	1着	2着	3着	4下	計	勝率	連対率	複勝率	単回値	複回値
ヘニーヒューズ	23	28	24	160	235	9.8%	21.7%	31.9%	102	92
キングカメハメハ	29	31	15	166	241	12.0%	24.9%	31.1%	147	77
スクリーンヒーロー	14	16	19	109	158	8.9%	19.0%	31.0%	58	70
シニスターミニスター	21	27	15	144	207	10.1%	23.2%	30.4%	92	97
パイロ	18	22	14	126	180	10.0%	22.2%	30.0%	52	71
クロフネ	27	21	24	174	246	11.0%	19.5%	29.3%	85	86
エスポワールシチー	15	13	7	95	130	11.5%	21.5%	26.9%	114	119
ドゥラメンテ	16	10	6	88	120	13.3%	21.7%	26.7%	70	58
ハーツクライ	22	22	19	175	238	9.2%	18.5%	26.5%	71	70
ブラックタイド	17	12	17	128	174	9.8%	16.7%	26.4%	79	133

上位5頭の複勝率が30%超えなのですが、全て複回値が100未満。人気になりやすい種牡馬と思われるので、購入点数に注意が必要だと思います。

ただしこの5頭、勝率・連対率・複勝率が水準値を超えている種牡馬がほとんどなので、無視できない存在です。点数が絞れないならば、ケンするのもアリでしょう。

上記の表の中で気になるのは、エスポワールシチー・ブラックタイド産駒。複勝率の割に複回値が高く、コスパが高い　→　人気薄で上位に来ることが多い　ということなので、注意が必要でしょう。

中山競馬場　ダート1800m　種牡馬成績　まとめ

今回は、中山競馬場ダート1800mの特徴や種牡馬成績を検討してみましたが、皆さんいかがだったでしょうか。

中山競馬場ダート1800mはアップダウンが多く消耗戦になりやすいコース。最後は前残りになりやすく、後ろからでは間に合わないことがほとんど。

やはり前方に位置取れる馬を中心に予想を組み立てるのが良さそうです。

それでは、中山競馬場ダート1800mのコース傾向をまとめてみました。参考になれば幸いです。

次に、中山競馬場ダート1800mで好成績を残す産駒を輩出する種牡馬をまとめてみました。

中山競馬場ダート1800mは、勝率順・連対率順・複勝率順で上位の顔ぶれが変わるので、券種(賭式)によって馬券戦術は臨機応変に対応する必要がありそうですね。(^_^)

また、全体的に単回値・複回値が低めなので、場合によってはケンする勇気も必要かと。(^_^;)

では、下に中山競馬場ダート1800mの種牡馬成績をまとめましたのでご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。<(_ _)>